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【Traviata:Vol.5】称号な貴族のみなさん

オペラの中には、よく色々な貴族の称号や、身分を明確にしているものがあります。例えば、『椿姫(LaTraviata)』では、少なくとも、侯爵(ドビニー)、男爵(ドフォール)、子爵(ガストン)の3人の貴族が登場しています。原作とは違うところがあり、そして、それぞれの称号が、とてつもなく趣深いものだなあ、と感じることがありましたので、それも合わせて貴族というものをちょっとまとめて見ましょうか。

【Traviata:Vol.4】高級娼婦の系図

なんだかずっとクルティザンヌにこだわっているようなんで恐縮ですが。 かのオペラ研究家、故永竹先生が書かれたご本で『オペラになった高級娼婦〜椿姫とは誰か〜』というものがあります。その中で先生は高級娼婦文化は人類史上3回のみ発生していると仰っています。

【Traviata:Vol.3】ルイルイ♪は「太陽の金貨」

鹿島茂さんという方の「馬車が買いたい!(白水社)」と言う本があります。 当時の生活ぶりを、「ゴリオ爺さん」や「レ・ミゼラブル」等の登場人物を通して解き明かしていてとても面白いです。 フランスではどの時代でも生活水準の目安となるものがパンの価格だそうです(へーーー)物価指針と言う奴ですね。日本の米価になるのでしょうか? ちなみに、1キロのパンが8スー(4/10フラン)だったそ……

【Traviata:Vol.2】クルティザンヌのこと

ヴェルディのオペラ椿姫の主人公ヴィオレッタは、クルティザンヌとして生きています。ということで、今回はクルティザンヌについて、書いてみます。ボエームではグリセットとして登場している、農村部の貧しい娘たちが生きていくために始めたことは、自分の美貌と才覚で成り上がっていくことでした。

【Traviata:Vol.1】ドゥミ・モンドのこと

ドゥミ・モンド。なんとなくお洒落で素敵な世界のようですが、意味は「半社交界」 いったい何が半分な社交界なんでしょう。フランス革命と産業革命を経たフランスの貴族社会は、従来の土地を基準とした貴族の大没落大会から転換が始まりました。