【Bohème:Vol.8】Berlingaccioのおご馳走
春になったら別れましょうといったミミとロドルフォ。実際に別れてしばらくして、自分の死期を悟ったミミが懐かしいロドルフォの屋根裏部屋に戻ってきます。その少し前、また4人のボヘミアン達がいつものようにふざけ合っています。その時に言ったマルチェッロのセリフ、ベルリンガッチョ?なにそれ???
春になったら別れましょうといったミミとロドルフォ。実際に別れてしばらくして、自分の死期を悟ったミミが懐かしいロドルフォの屋根裏部屋に戻ってきます。その少し前、また4人のボヘミアン達がいつものようにふざけ合っています。その時に言ったマルチェッロのセリフ、ベルリンガッチョ?なにそれ???
「ペントハウス」っていうととても豪華で素敵な響きがありますね。まあ、平たく言って、屋根裏部屋のことなんですが、それでもこの言葉には、赤毛のアンではないけれど、ちょっとばかりの憧れを持ってしまうのですが…… ヨーロッパでは、あまりロマンチックなばかりのものではないようです。
TURANDOTには、ピン・ポン・パンの三人の狂言回しキャラクターが登場しますね。プロローグの「もじもじする大臣たち」に、ちょっとだけ顔を出している三人です。今回は、こちらの三大臣のお話をいたしましょう。
北京まで、延々と歩いて旅をしてきたティムールとリュー。西に向かって逃げていけばもっともっと便利がよくね?ちょっと南へ逃れれば現在のジョージア、西へ逃れれば、今こそは大変なことになってはいますが、その当時はロシアもまだまとまってはいない時代です。ぜんっぜん問題なく逃れられたんではないでしょうか?
トゥーランドットの中には印象的な中国の民謡「茉莉花」を歌う少年少女たちがいます。通常のオペラの中の少年合唱団は大衆を構成する一つの要素としての子供たちでしかありませんが、この子供たちはちょっと違うようです。
トゥーランドットという姫の名前なんですが、どうにも中国の姫のような気がしないんですよね。どこの名前なのかしら?とずっと不思議でした。 ムーラン、という映画があります。これは中国の伝説的な佳人で武人「花木蘭」をモデルにしたディズニーのアニメーションですが、個人的には花木蘭とムーランがなかなか結びつかなくて、あるときに「木蘭」=「ムーラン」と気づいてびっくりしました。
トゥーランドットの主役よりも人気のあるリュー。彼女は前回も書きましたけれど「北京くるまで絶対何人か殺ってますよね」っていうくらい強い子です。
トゥーランドットの物語は当時のヨーロッパの人々にとって「みたことも聞いたこともない国々の人たちの物語」 主役の姫や舞台の中国もしかり、さらに言えばティムールやリューが逃げてきた国、失ったタタールの人の王国ってどこにあったのかしら?ねえ。気になりませんか?
ご存知、ボエームの第一幕。ミミとロドルフォの出会いのシーンは蠟燭の火がきっかけになりますね。蠟燭って暗いんですよ…… おまけに季節はちょうどクリスマス頃。ヨーロッパは緯度が高いせいもあって、冬はとても早い時間に暗くなってしまいます。今頃だと17時には真っ暗です。
ボエームといえば、若者の群像劇です。なので、基本、登場人物は皆若者です。もちろん、農家のおかみさんや物売り、モミュスのお客には年をとった人も出てきますが、名前のある人は若者が基本。その中で、名前はあるけれど若くない人間がふたりいます。ともに、若者から見たら最も忌むべき人間です。つまり、年を取り、小金を持ち、愛ではなく女を連れ歩くことを喜ぶ、彼らとは真逆の人たちです。1幕の大家さん、ベノア、2幕のム……