【Turandot:Vol.7】ピン・ポン・パンは4人だった?
TURANDOTには、ピン・ポン・パンの三人の狂言回しキャラクターが登場しますね。プロローグの「もじもじする大臣たち」に、ちょっとだけ顔を出している三人です。今回は、こちらの三大臣のお話をいたしましょう。
TURANDOTには、ピン・ポン・パンの三人の狂言回しキャラクターが登場しますね。プロローグの「もじもじする大臣たち」に、ちょっとだけ顔を出している三人です。今回は、こちらの三大臣のお話をいたしましょう。
北京まで、延々と歩いて旅をしてきたティムールとリュー。西に向かって逃げていけばもっともっと便利がよくね?ちょっと南へ逃れれば現在のジョージア、西へ逃れれば、今こそは大変なことになってはいますが、その当時はロシアもまだまとまってはいない時代です。ぜんっぜん問題なく逃れられたんではないでしょうか?
トゥーランドットの中には印象的な中国の民謡「茉莉花」を歌う少年少女たちがいます。通常のオペラの中の少年合唱団は大衆を構成する一つの要素としての子供たちでしかありませんが、この子供たちはちょっと違うようです。
トゥーランドットという姫の名前なんですが、どうにも中国の姫のような気がしないんですよね。どこの名前なのかしら?とずっと不思議でした。 ムーラン、という映画があります。これは中国の伝説的な佳人で武人「花木蘭」をモデルにしたディズニーのアニメーションですが、個人的には花木蘭とムーランがなかなか結びつかなくて、あるときに「木蘭」=「ムーラン」と気づいてびっくりしました。
トゥーランドットの主役よりも人気のあるリュー。彼女は前回も書きましたけれど「北京くるまで絶対何人か殺ってますよね」っていうくらい強い子です。
トゥーランドットの物語は当時のヨーロッパの人々にとって「みたことも聞いたこともない国々の人たちの物語」 主役の姫や舞台の中国もしかり、さらに言えばティムールやリューが逃げてきた国、失ったタタールの人の王国ってどこにあったのかしら?ねえ。気になりませんか?
トゥーランドットのヒーロー、テノール役には「カラフ」とキャスト表には書いてあります。そう、観客もたいてい王子様役のこと、カラフと呼んでいますよね。 ところが!スコアにはずーーーっと「カラフ」とは書かれていません。
数年前、とあるところの連絡用のメールに軽い気持ちでちょっと前に教わったばかりのTURANDOTについての小ネタを書いたのだけれど、思いのほかにこれがウケたので同じようなネタを集めて書く様になってしまった。