オペラ無駄話 category

知っていても誰にも褒められないし世の中に何の役にも立たない、オペラのトリヴィア集

NEW

【愛の妙薬】Money! Money! Gold?

Money!Money!Moneyで「ゼッキーノ」「リラ」「スクーディ」という貨幣単位が出てきましたが、はて、実際のところどのくらいの価値があったのでしょうか?20スクーディあれば、兵役の支度金となり、1ゼッキーノあれば、実演販売員がソワソワし、3リラあれば、万能薬(出どころ不明の多分栄養剤)が手に入る。

NEW

【愛の妙薬】Money! Money! Money!

オペラの中でも神話の時代をテーマとしたオペラや英雄譚以外、特に近代以降のお話を扱っているイタリアのオペラには、案外とお金の話が出てきます。椿姫でも、ボエームでも登場人物達がお金について悩んだり話したりしています。もちろん、『愛の妙薬』の世界の皆さんも、案外お金の話ばかりしているように思えます。そして、そこに出てくるお金が結構ややこしいこと!

【Turandot:Vol.6】なんで東へ逃げたかな?

北京まで、延々と歩いて旅をしてきたティムールとリュー。西に向かって逃げていけばもっともっと便利がよくね?ちょっと南へ逃れれば現在のジョージア、西へ逃れれば、今こそは大変なことになってはいますが、その当時はロシアもまだまとまってはいない時代です。ぜんっぜん問題なく逃れられたんではないでしょうか?

【Traviata:Vol.5】称号な貴族のみなさん

オペラの中には、よく色々な貴族の称号や、身分を明確にしているものがあります。例えば、『椿姫(LaTraviata)』では、少なくとも、侯爵(ドビニー)、男爵(ドフォール)、子爵(ガストン)の3人の貴族が登場しています。 原作とは違うところがあり、そして、それぞれの称号が、とてつもなく趣深いものだなあ、と感じることがありましたので、それも合わせて貴族というものをちょっとまとめて見ましょうか。

【Traviata:Vol.4】高級娼婦の系図

椿姫という物語は高級娼婦という女性が主役となっています。フランスではクルティザンヌ、イタリアではコルティジャーナ。彼女たちは日本の花魁とは似て非なる、それでも特別な存在といえます。 ところで、高級娼婦の文化は人類史上3回のみ発生しているそうです。

【Traviata:Vol.2】クルティザンヌのこと

ヴェルディのオペラ椿姫の主人公ヴィオレッタは、クルティザンヌとして生きています。ということで、今回はクルティザンヌについて、書いてみます。ボエームではグリセットとして登場している、農村部の貧しい娘たちが生きていくために始めたことは、自分の美貌と才覚で成り上がっていくことでした。