【Turandot:Vol.7】ピン・ポン・パンは4人だった?
"Commediadell'arte"Unknown,FrenchSchool,Publicdomain,WikimediaCommons TURANDOTには、ピン・ポン・パンの三人の狂言回しキャラクターが登場しますね。プロローグの「もじもじする大臣たち」に、ちょっとだけ顔を出している三人です。今回は、こちらの三大臣のお話をいたしましょう。
"Commediadell'arte"Unknown,FrenchSchool,Publicdomain,WikimediaCommons TURANDOTには、ピン・ポン・パンの三人の狂言回しキャラクターが登場しますね。プロローグの「もじもじする大臣たち」に、ちょっとだけ顔を出している三人です。今回は、こちらの三大臣のお話をいたしましょう。
PhotobyAnthonyBeck 【TURANDOT:VOL.2】そもそもティムール達って、一体どこからきたの?で、ティムールとリューの二人は、アストラハン(Astracan)という、カザフスタンの西、カスピ海にほど近い地域より現在の列車で7日以上(まあ、列車の運行状況にもよりますよね)かかる距離を、延々と「歩いて」やってきたというお話をいたしました。 ってか、なんで東に逃げ……
オペラの中には、よく色々な貴族の称号や、身分を明確にしているものがあります。例えば、『椿姫(LaTraviata)』では、少なくとも、侯爵(ドビニー)、男爵(ドフォール)、子爵(ガストン)の3人の貴族が登場しています。原作とは違うところがあり、そして、それぞれの称号が、とてつもなく趣深いものだなあ、と感じることがありましたので、それも合わせて貴族というものをちょっとまとめて見ましょうか。
なんだかずっとクルティザンヌにこだわっているようなんで恐縮ですが。 かのオペラ研究家、故永竹先生が書かれたご本で『オペラになった高級娼婦〜椿姫とは誰か〜』というものがあります。その中で先生は高級娼婦文化は人類史上3回のみ発生していると仰っています。
鹿島茂さんという方の「馬車が買いたい!(白水社)」と言う本があります。 当時の生活ぶりを、「ゴリオ爺さん」や「レ・ミゼラブル」等の登場人物を通して解き明かしていてとても面白いです。 フランスではどの時代でも生活水準の目安となるものがパンの価格だそうです(へーーー)物価指針と言う奴ですね。日本の米価になるのでしょうか? ちなみに、1キロのパンが8スー(4/10フラン)だったそ……
ヴェルディのオペラ椿姫の主人公ヴィオレッタは、クルティザンヌとして生きています。ということで、今回はクルティザンヌについて、書いてみます。ボエームではグリセットとして登場している、農村部の貧しい娘たちが生きていくために始めたことは、自分の美貌と才覚で成り上がっていくことでした。
トゥーランドットの中には印象的な中国の民謡「茉莉花」を歌う少年少女たちがいます。通常のオペラの中の少年合唱団は大衆を構成する一つの要素としての子供たちでしかありませんが、この子供たちはちょっと違うようです。
PhotobyJimmyChan トゥーランドットという姫の名前なんですが、どうにも中国の姫のような気がしないんですよね。どこの名前なのかしら?とずっと不思議でした。ムーラン、という映画があります。これは中国の伝説的な佳人で武人「花木蘭」をモデルにしたディズニーのアニメーションですが、個人的には花木蘭とムーランがなかなか結びつかなくて、あるときに「木蘭」=「ムーラン」と気づいてびっくり……
トゥーランドットの主役よりも人気のあるリュー。彼女は前回も書きましたけれど「北京くるまで絶対何人か殺ってますよね」っていうくらい強い子です。
トゥーランドットの物語は当時のヨーロッパの人々にとって「みたことも聞いたこともない国々の人たちの物語」 主役の姫や舞台の中国もしかり、さらに言えばティムールやリューが逃げてきた国、失ったタタールの人の王国ってどこにあったのかしら?ねえ。気になりませんか?